Webデザインのトレンドを知る -アワードサイト5選-

2018年も残すところあと数日、今年はどのような一年でしたでしょうか。
私はもともと興味のあったデザイン方面の知識をより深められる一年でした。デザインに関する情報をチェックするようになったり、業務で簡単なデザインをしたりとかなり変化の年だったように思います。
特にデザイン系のWebサイトは毎日一定の時間を設けてチェックすることを日課にし、その中では優れたWebサイトを審査して毎日ベストサイトを発表するアワード系のサイトをよくチェックしていました。
今回は数あるアワード系サイトの中で欠かさずチェックしていたサイトを5つに絞りましたので、個人的な好みも含まれますが紹介したいと思います。
1. awwwards
この「awwwards.」は言わずと知れたギャラリー・アワード系のサイトで、数多ある競合サイトの中でも規模の大きさやノミネート内容から注目されているサイトです。
作品をノミネートするには40ユーロの課金が必要です。
評価項目として、
- Design
- Usability
- Creativity
- Content
- Mobile
の5項目で評価され、毎日ベストスコアのものが発表されます。
審査員は世界中のデザイナーやクリエイターから選ばれ、その中には日本人も含まれています。
また、特徴として一般ユーザーが審査をすることもでき(正式スコアには反映されませんが)、デザイナーなどのデザインが専門でない一般受けするサイトデザインを知ることの指標にもなると思います。他のサイトよりも一般的なサイトの受賞が多いのも特徴なのでよりデザインの参考になるかもしれません。
ノミネート作品が多いことや、審査員の幅広さなどが特徴のサイトなので、忙しい時などはこのサイトを見るだけでも勉強になるのではないかと思います。
2. FWA
この「FWA」は最新技術を使用したWebサイトの扱いに特化したサイトで、インターネットやWeb業界の技術を前進させることを理念としているようです。なので受賞作品には割と実験的なものが多い印象です。
こちらも作品のノミネートには70.50 GBPの課金が必要です。
評価は100点満点のポイント制で行われ、
- FOTD – その日の最優秀サイト
- FOTM – その月の最優秀サイト
- PCA – その年の国民投票で選ばれた最優秀サイト
- FOTY – その年の最優秀サイト
が選出されます。
審査員は35ヶ国以上の国籍を問わない300人以上から構成され、国際的に受け入れられるサイトや技術を知ることができるサイトです。
また、審査の状況をリアルタイムで確認できる「Live Judging」といった機能もあり、エンターテインメント要素もあるので業務の合間に見て気分転換などにもなるかもしれません。
3. CSSDesignAwards
https://www.cssdesignawards.com/
「CSSDesignAwards」も上の二つのサイトに並ぶ大手のアワードサイトです。こちらもコーポレートサイトなど一般的なサイトの受賞が多い印象で、また日本のサイトが多くノミネートされている印象があります。
作品のノミネートには44USDの課金が必要です。
- UI
- UX
- Innovation
の観点から、
- WOTD – Website of the Day
- WOTM – Website of the Month
- WOTY – Website of the Year
- DOTY – Designer of the Year
が選出されます。
300名以上の審査員が登録されており、信頼のできる審査が行われています。
このサイトでは比較的堅実なサイトが受賞しているような印象を個人的には持っているので、毎日見るのが楽しみなサイトの1つになっています。
4. CSSWinner
「CSSWinner」はクオリティの高いサイトが揃っているサイトです。上記3サイトよりもフランクな印象があるので、上記3サイトでは見ないようなサイトがノミネートされていることがあります。
作品のノミネートには9 USDが必要です。
- Design
- Functionality
- Usability
- Content
の項目が審査基準となってその日のベストサイトが選出されます。
同サイトは上記の他に独自Blogでのデザインテンプレートの紹介や素材の紹介なども行なっているので、それら情報収集の目的でも価値のあるサイトだと思います。
5. DesignAwards.asia
https://www.designawards.asia/ja/
「DesignAwards.asia」はその名の通りアジアのサイトの掲載に特化したアワードサイトです。
日本はもちろん韓国や中国、その他あまり目にすることのない国のサイトが取り扱われているのでかなり新鮮さがあります。
作品のノミネートは無料ですることができます。
具体的に受賞サイトの点数などは表示されませんが、創造性やデザイン、コンテンツの内容などで評価が行われており口コミなどに左右されない堅実な審査を行なっているようです。
- DOTD – Design Of The Day
- DOTM – Design Of The Month
- DOTM – Design Of The Year
が選出されます。
このサイトの特徴は上でも述べたように、アジアのサイトに特化していることです。なのでこのサイトを見ていると国際的に評価されているサイトとアジアで評価されているサイトの差がとても分かりやすいです。アジアのサイトはなんとなくより馴染みやすい印象があって、その辺の感覚的な部分に気付く為にも見る価値のあるサイトだと思っています。
サイトの見方
これらのアワードサイトを定期的に見ていれば、デザインのトレンドやWeb業界の最先端を常に把握することができると思います。
ですが、ここでもう一歩進んでそのサイトがどんな言語や技術が使用されているかまでチェックすると、技術面のトレンドも理解することができると思います。
そこで以前、渋谷さんが記事でも紹介していた
「Wappalyzer」
などの拡張機能を使用します。
気になったサイトでこの拡張を使用すれば、どんな技術が使用されているか知ることができます。(Awwardsなど、そもそも使用技術まで紹介しているサイトもありますが)
アニメーションを多用しているサイトや3D表現を取り入れているサイトなど、そのサイトの特色毎に使用している技術が共通していることがあったりなど面白い発見もあると思います。

まとめ
今回は2018年個人的によくチェックしたギャラリー・アワード系サイトについての紹介でした。
普段、デザインという視点でWebサイトを見ることはなかなか多くないと思うので、この機会にチェックする習慣を作ってみてはみてはいかがでしょうか。
個人的にはこれらのサイトは見ているだけでもワクワクして楽しいのですが、2019年は見ているだけでなく自分でも作ってみたいなと思っています(いつかはノミネート・受賞できるようなものを作れるようになりたいという野望も持ちながら)。