Ethereumを動かす ~Part3~

Part1、Part2をまだご覧になっていない方はそちらに目を通してからお読みいただけると幸いです。
前回、genesis.jsonを元にgethコマンドでEthereumのテストネットを立ち上げる準備まで行いました。
今回はEthereumのテストネットを立ち上げて色々と操作してみたいと思います。
いよいよテストネット立ち上げ
テストネットの立ち上げにもgethコマンドを用います。
$ geth --networkid 2222 --nodiscover --maxpeers 0 --datadir PATH/testnet console
と入力してください。今回もコピペで大丈夫です。PATHは前回と同様にtestnetフォルダまでのパスを適宜当て嵌めてください。
–networkidは前回作成したgenesis.jsonのconfigのchainIdと対応しています。なので共通した2222という値を指定します。実はこの2222という値自体には意味はないので何でもいいといえば何でもいいのですが、0~3は既に予約されており別の意味を持たせてある為、それ以外の値にしておきましょう。
事前の設定も正しく為されている上でこちらのコマンドを打てば、”Welcome to the Geth JavaScript console!“と表示され、対話型のJavaScriptコンソールが開きます。
この時点で既にテストネットは立ち上がっています。きっと想像されていたよりも簡単だったかと思います。
アカウントの作成
さっそくテストネット上で操作したいのですが、まず自分のアカウントを作成する必要があります。ですので、
> personal.newAccount("password")
とコンソールに打ち込んでみてください。passwordは好きな文字列でいいのですが、セキュリティのことを考えると本来であればもっと複雑にするべきです。ただし、このパスワードは忘れてしまうと復元は不可能なので絶対に忘れないようにしてください。
上のコマンドを入力すると、
“abcdefghijklmnopqrstuvwxyz”
のように文字列が表示されたかと思います(この文字列はただの例示なので全くこの通りに出力されるわけではありません)。この時表示された文字列がみなさんのアカウントのアドレスとなり、送金などはこちらのアドレスを指定して行うこととなります。
今回はテストネットを立ち上げ、自分のアカウントを作成してみました。次回はアカウントでさらに色々と操作してみたいと思います。