0から1を生む為に-design編-|つるっとした立体オブジェクトを作ってみる

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部屋のカーテンを遮光1級にして至福なしむらです。

つるんとしたオブジェクトを作成してみる

このエフェクトは文字だけでなく、図形などにも使えるものとなるので習得しておいて損はないかと思われます。
立体にさせるエフェクトは押出し・ベベルでも可能ですが、つるっとした艶を正面から表現できる方法が今回ご紹介するやり方です。
使用するツールはIllustratorです。

まずはオブジェクトを決めます。テキストでこのエフェクトを使用する場合はアウトラインを作成してから行ってください。
アウトライン化をして塗りをした段階がこちらです。

次にこのパスを前面にコピーし、(command + Cの後にcommand + F)
前面のパスを右上に来るようにずらします。

[元のパス][右上にずらしたパス]を一緒に選択をして、パスの分割の「前面のパスで分割」を選択します。
そうすると以下のようなパスが型抜きされます。これが後々影になってきます。

型抜きされたパスを最初の設定よりも暗い塗りを設定します。
そのまま背面にペースト(command + B)をして[元のパス]を配置します。
[濃い影のパス][効果 > ぼかし > ぼかし(ガウス)] で少しぼかします。

[元のパス]を選択して、[オブジェクト > パス > パスのオフセット] をします。今回は -15px で設定します。
そうすると[元のパス]の内側に新しくパスができるので、そのパスを前面にコピーし、(command + Cの後にcommand + F)
前面のパスを今度は左下に来るようにずらします。

[オフセットで出来た内側のパス][内側のパスを左下にずらしたパス]を一緒に選択し、パスの分割の「前面のパスで分割」を選択します。
そうすると、濃い影を作成した時のように型抜きされたパスが出来上がるので、そのパスの塗りを白にします。これがライトキャッチの部分になります。光が当たっているように見せる部分ですね。
[濃い影のパス]と同じように [効果 > ぼかし > ぼかし(ガウス)] でぼかしましょう。

ここまでできると、もうだいぶ立体的に見えてきたと思います。
あとはもう少し、表面の高さをだしていきましょう。
ここで背面にペースト(command + B)をすると[オフセットで出来た内側のパス]がペーストされるはずなので、[元のパス]と一緒に選択して、[アピアランス > スタライズ 光彩(内側)]をかけます。

そうするとくっきり境目ができてしまうと思うので、[オフセットで出来た内側のパス][効果 > ぼかし > ぼかし(ガウス)]でぼかしましょう。
微調整したら完成です!

まとめ

立体オブジェクトの簡単な説明でした。複雑な文字や形にこのエフェクトを使用する場合は光源の知識が少し必要になってくるかもしれません。
立体感のあるオブジェクトがあるとデザインの幅も大きく広がると思うので皆さんもデザインをする機会があれば、ぜひ試してみてください。

Posted by ShimuraAoi
ボタンインコとフトアゴヒゲトカゲを飼ってます。 お布団とお酒が何よりも好きです。学生時代のあだ名は雌型でした。

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