What’s “Li-Fi” ?

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皆さんは”Li-Fi”をご存知でしょうか。
“Wi-FI”の誤植ではありませんよ。

Li-Fi とは

“Li-Fi”とは”Wi-Fi”通信に取って代わる新しい非接触型の通信規格で、より高速なデータ通信を可能としています。その速度は毎秒10億ビット(1Gbps)とも言われ、Wi-Fiの100倍のスピードを発揮します。
これにより、固定回線からのデータを減速させずに、より高速に送受信することができます。
現在標準化が急がれていますが、実際にどういった技術なのか、まとめてみました。

LEDの光エネルギーの利用

“Li-Fi”とは”Light Fidelity”の略で、光を応用した光空間無線通信の一種と定義されています。
LightはLEDの光源を利用することから由来しており、

[送信データ] => [送信: 電流の強弱] => [光の強弱] => [受信: 電流の強弱] => [受信データ]

このように、送られる情報を光の強弱に変換し、受信側でデータとして再変換を行う事で実現しています。
これまでのWi-Fi通信では、電波での無線通信を実現しておりましたが、光通信は体への影響もなく安全に利用することができます。
さらに政府は2020年までに高効率照明(LEDなどの低電力照明)100%の目標を掲げており、実質LEDを使用するLi-Fiの普及にも一役買う形になりそうです。

高速通信

光源での通信を利用する事で、伝達レイテンシは発生せず、実質変換時の遅延のみとなるので、これまでの無線規格よりも高速に通信を行うことができます。
昨今ハードウェアの進化とともに、データ量も増えてきており、特に映像分野では4K/8Kデータの送受信に耐えれる通信は必要不可欠です。4K/8Kのストリーミング配信もすぐそこです。

セキュリティ

現在Wi-Fiは、家庭のネットからカフェなどの公共の施設まで、幅広く利用されています。しかし、壁で隔てた場所からでも接続することが可能な場合もあり、誰がどこから接続しているのか、把握することができないのが現状です。
Li-Fiでは光源の有無で接続を制限できるので、無線通信のように光の届かない屋外や、仕切られた場所以外からの通信を遮断できます。通信規格のレベルで通信スコープが限定されるので、より安全なプライベート通信が可能となります。

まとめ

標準化までまだしばらく時間が掛かると思いますが、AppleのiOS9.1のコードから、Li-Fiに関する文字列が発見された事からも、大手企業がハードウェアレベルで検討していることが伺えるので、遠くない将来実現化されることでしょう。

Posted by SakaiYasuhiro
PHP,NodeJS,Reactを主に使っているが、デザイン周りもこなす何でも屋。 自称: 可能性の獣

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