0から1を生む為に 〜配色編〜|基本の配色ルール

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冬はブーツをよく履くので175cm以上になります。初登場のしむらです。
今回はこれさえ押さえておけば、最低限大丈夫!配色の基本についてご紹介します。

色というのは本当に奥が深いもので、私もまだまだ新しい発見をたくさんしていますが、
基本を掴んでおけば、デザインコンセプトだったり、意図を相手に伝えることもできます。

似た色でまとめる。反対色で引き立て合う

配色とは2色以上の色の組み合わせの事を言いますが、根本はいたってシンプルなものです。
配色を綺麗に成功させるポイントは大きく分けてふたつあり、「似た色でまとめる」「反対色で引き立て合う」のいずれかになります。

まとまりを意識する場合は同系色・類似色を使用するか、隣り合うトーン同士で組みあわせます。
これとは逆にメリハリを意識する場合は、反対色・補色を使用するか、距離の離れたトーン同士を組み合わせます。

またもうひとつの考え方としては、「ベースカラーにアクセントカラーを組み合わせる」方法があります。
ベースカラーとは広い面積で使用したり繰り返し使用する基本色の事で、アクセントカラーは料理でいう場合のスパイスのようなもので引き締め役となります。
配色に少しの変化を取り入れたいときは、ベースカラーの次に大きな面積のアソートカラーを使用するのも良いです。アソートカラーはベースカラーと同系色で彩度に変化を加えたものを設定すると失敗しにくいです。


1段目がベースカラー、2段目がアソートカラー、3段目はアクセントカラーです。
このカラーパレットを使用して実際に配色をしてみたいと思います。ちなみにこのカラーパレットのイメージは「穏やかな」「繊細」「優雅」です。(私が好きな色しか入っていないお気に入りのパレットです。(小声))
(配色アイディア手帖より抜粋)

似た色でまとめる配色


5と1でブルーの濃淡を作り、色相が違う2をアクセントとして配色しました。

反対色で引き立て合う配色


3と7で全体の雰囲気をまとめて、水玉に8を差し色で入れることでメリハリのある配色としました。

色相環を参考にして配色をする

配色を考えるときに、「赤系の色」「青系の色」といった考え方をすることが多いと思います。
この色味の性質のことを色相といいます。またそれらを順序だてて円環にまとめたものを色相環といいます。

色相環で近くある色同士を「類似」の関係、離れているもの同士は「対称」の関係とされています。
「対称」の関係でほぼ真反対に位置する色同士を補色といいます。補色同士は違いを強烈に引き立て合います。
(補色で配色されているといえば、エ○ァンゲリオンの初号機が真っ先に思い浮かんでしまう私)

イメージを重視する場合はトーンで考える

色彩学のトーンという用語は明度と彩度を合わせたものの事をいいます。


例えば、柔らかな優しいイメージにしたいときは「ペールトーン(p)」「ライトトーン(lt)」、渋く深いイメージにしたいときは「ダークトーン(dk)」「グレイッシュ(g)」などを中心とした色を使用するとイメージ通りの配色ができやすくなります。
また、隣り合うトーン同士で配色をするとまとまりが出て、離れたトーン同士だとメリハリがでやすくなります。

最後に

配色ツールなどが広まり、みなさんも活用していると思いますが、なぜこの配色が綺麗に見えるのか。ということを知る事で、表現の幅がぐっと広がりますしオリジナリティもだしやすくなります。
世の中は色であふれてるので、普段何気なく見ている広告なども気にして見てみると面白い発見があるかもしれません。

参考

Posted by ShimuraAoi
ボタンインコとフトアゴヒゲトカゲを飼ってます。 お布団とお酒が何よりも好きです。学生時代のあだ名は雌型でした。

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