Ethereumを動かす ~Part6~

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前回、Ethereumのテストネット上でアカウントを複数作成してみました。
今回はあるアカウントから別のアカウントへEtherを受け渡して見たいと思います。

Ehterの受け渡し

念のため、現在いくつアカウントが存在するのかと、それぞれのアドレスを改めて確認しておきましょう。

> eth.accounts

と入力してみてください。

["abc....", "ABC..."]

と今までに生成したアカウントのアドレスが表示されたかと思います(上のアドレスは例なのでこの通り表示されるとは限りません)。受け渡すのが目的なので二つ以上アカウントの存在が確認できたのであれば大丈夫です。

今回はeth.accounts[0]からeth.accounts[1]へとetherを渡してみることにします。
その前に、

> eth.getBalance(eth.accounts[0])

でeth.accounts[0]にetherが幾ら入っているか確認しましょう。0と表示された場合はマイニングである程度増やしておきましょう。
ehterの存在が確認できたら実際に送金するのですが、それぞれのアカウントは間違った送金を防ぐために通常はロックがかかっています。なのでアンロックする必要があります。

> personal.unlockAccount(eth.accounts[0])

と入力してください。するとパスワードを入力するように促されるので、アカウント作成時に定めたパスワードを入力してください。正しく入力できればアンロックは完了です。

それではeth.accounts[0]からeth.accounts[1]へetherを送ってみましょう。
コマンドは次の通りになります。

> eth.sendTransaction({from: eth.accounts[0], to: eth.accounts[1], value: web3.toWei(10,"ether")})

fromが送り主、toが送り先、valueが送る額を表しています。つまり、eth.accounts[0]からeth.accounts[1]へ10ether送っていることになります。
上記のコマンドを実行して少ししてから

> eth.getBalance(eth.accounts[0])

> eth.getBalance(eth.accounts[1])

のコマンドを実行するとそれぞれのアカウントにおけるehterの増減が確認できるかと思います。

実際には、Ethereumにおいて送金する際、手数料がかかってしまうため、最初に送った額と比べると実際にやり取りされた額は少しだけ減少しています。
この手数料をGasと呼びます。

技術書は勿論、本全般が好き。品揃えの良い本屋に行くとテンション上がりすぎて後で具合が悪くなる。

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